フランス・ブルゴーニュ(Bourgogne)の南にある小さな町で、
義理の祖母の葬儀に出席してきました。
遺体は葬儀の時間が来るまで別のところに安置されていました。
葬儀の時間が来ると、
教会に皆があつまります。
近所の知人の何人かは既に教会内で式が始まるのを待っていました。
静かにオルガンが弾かれていました。
近所からの出席者はみな、普段着のようでした。
小窓のない、既に閉じられた棺が教会に運ばれてき、
棺の後に続いて家族が教会内に入りました。
棺を境に右と左に別れ、席につきました。
家族によって故人の生い立ちや人生が語られ、
また、死後の安らぎを祈る言葉が
棺と出席者に対して伝えられました。
牧師からのお祈りもありました。
棺周りにろうそくを置き、
また、式の最後には
水と葉で棺に十字を切ってお別れをしました。
その後墓地へ移動し、
深さ2メートルほどのところへ棺を納め、
出席者一人ひとりがバラの花びらを上から放ち、
さようならを伝えていました。
そのやり方は自然に調和した方法に感じました。
日本で親族の葬儀に出席したことがありますが、
火葬炉のスイッチを入れることに辛さ+αの違和感を覚えたことを思い出します。
(どちらが良い悪いと言いたいのではありません。)
フランスではほとんどが土葬(enterrement)のようです。
出席者がお香典を渡す姿は無かったように思います。
残された家族に対して励ましの言葉やメッセージ、お花を届けていました。
市役所への手続きなどの詳しい情報については、
A.F.I.F.(Association Française d’Information Funéraire;葬儀情報フランス協会)の情報が参考になると思います。
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