フランスのクリスマス前は、ストライキの季節
息子の通う幼稚園・小学校の課外サービスが今日はストライキ。
フランスの課外サービスとは、
学童(始業前、放課後のいずれかの時間帯、あるいはどちらも、子どもを預かってくれるサービス)と、
昼食・中間休憩のサポート
のことをいいます。
課外サービスのストライキが、大体2~3か月に一度はあり、
その都度、ストライキの事前通知が市町村を通じて保護者に渡されます。
特に、夏休みやクリスマスなどの長期休暇シーズン前はフランス各所でストライキが行われますが
そろそろ12月が近づき、フランス恒例のストライキシーズンに入ったことを実感します。
給食ストライキの日は、
「お弁当を持ってくるように」とは言われず、
「お昼に迎えに来るように」言われます。
お料理はあまり得意ではありませんが、
食べてもらったときに「おいしい」って言ってもらえることや
食事というひとつの動作を通じて家族と共有できる時間に
お料理をする楽しみを見出しています。
自分に戻ってくる。まずは自分から周りに与えよう
仕事は満足していますが、家事では私も小さなストライキをすることがあります。
毎週日曜日にする1週間分のアイロンかけ、毎日の洗濯、ご飯の準備…。
ご飯はテイクアウトすればすみますが、
アイロンがけと洗濯は、
主人がしてくれる場合を除き、
結局自分に戻ってきます。
個人的には、ストライキで人や物に危害を加えるのは論外ですが、
ストライキを”各個人の欲求の表現”と捉えているところがあって、
ストライキが身近に起こると、
最近では自分の普段の生活を見直すきっかけにさせてもらっています。
今の自分の置かれている状況・環境に感謝できているか、
今の自分の置かれている状況・環境に本気で向き合っているか、
今の自分の置かれている状況・環境は未来の自分と照らし合わせて納得いくものか、
その上で、見合う評価を他人からされているか、あるいは見合う評価を自分で出来ているか。
人に求めるに値するものと相応のもの、できればそれ以上のものを、
まずは自分から人に与えられているか、
人に求めるだけになっていないか。
精一杯与え、求めても、お互いに納得のいく解を導き出せなければ、
自分の置かれた場所はそこではなく、別の場所なのかもしれないし、
その場所は他人から与えられるものかもしれないし、自分で切り開いていくものかもしれません。
いいこともそうでないことも結局は自分に戻ってくるのだと思います。
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