猪口さん、なぜ少子化が問題なのですか? 猪口邦子・勝間和代

日本の少子化対策が他先進国に比べて遅れているのか、
少子化が進むとこの先どのような問題がおこるのかが構造的に良くわかる内容です。

少子化による年金の問題は良く耳にしますが、
経済力の低下や地方文化の消滅、
医療や教育の集約化なども懸念されています。
特に子供を持つ親にとって、医療や教育の集約化は
望ましいものではないと思います。
例えば子供に何かあったとき、病院は車で1時間も先の隣町、
なんてことになったら安心して子供を育てられません。

仮に、少子化対策無策のままいくと、日本の人口は、
2005年をピークに、
2045年には1億人、
2100年にはその半分以下
になってしまうそうです。
ピークの今を逃すと、2030年になって対策を講じても
人口減少に歯止めがかからない状況になってしまいます。考えただけで怖いです。

この本の中で、電車で、
「ベビーカーをお持ちの方は周りの方のご迷惑にならないように・・・」
という車内放送が流れていたという内容があり、驚いてしまいました。
当人にとっては全く心地よいものではないでしょうし、
子供を持つ家族は暮らしにくい環境だと思います。
この車内放送が改善されたことを願って、次回帰国したとき、
気をつけて車内放送を聞いてみようと思います。

少子化とは話がずれますが、こちらで就職活動をしていると必ずといって良いほど、
聞かれる質問があります。

それは「子供はいますか?」です。

既婚、20代後半、女性、となると雇う側として、おそらく、
すぐに産休に入ってほしくないだとか、色々な理由あるのでしょう。

子供を持たない理由まで聞く人材紹介会社があれば、
プライベートの状況は一切質問しないという企業もあり、
担当者により方針はもちろんそれぞれ違いますが、
答える側として判断材料になるのかと思うととても微妙です。
ちなみにフランスの育児休暇は確か3ヶ月だったと思います。

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