映画「Spencer」の主役に学ぶ、新しい技能を体得する方法
Amazonで配信されている「Spencer」。
次期、映画賞受賞作品候補と言われています。
この映画で私が心を奪われたのは、
主演のクリステン・スチュワートのダイアナ役に対する姿勢でした。
本作品を見ていただかなくとも、
プロモーションビデオの時点で既に、
主演クリステン・スチュワートの覚悟を感じます。
映画の導入部分で、
道に迷ったダイアナは、
場所を尋ねようと、
田園風景が広がる中にぽつんと立つ
簡素なレストランに入ります。
車を降りてレストランのドアを開けるまで、
彼女の後ろ姿が映し出されますが、
左手指先のしぐさから表現されるダイアナの気品と、
クリステン一人の人間から感じるダイアナに対する敬意。
クリステンはアメリカで生まれ育った女優として知られていますが、
導入シーンにそのレストランのオーナーに発する一言目での雰囲気や、
声を出すときの体の使い方をみて、
相当、練習を積み上げられたのだろうと一瞬で感じました。
実際、作品リリース後のインタビューで、
「アクセントに苦労しましたか?」
という質問で、クリステンはこのように答えています。
「アクセントを再現するとか、音の違いとかだけの単純なことではなく、
音の質も、エネルギーも、体のウエイトのかけ方も違い、
口の開け方、息の使い方など、あらゆる全てが違いました。
本質的には、彼女の考え方・あり方を吸収していきました。
実際、彼女から感情的に影響を受けたことが大きかったと思います。
何を感じて言葉を発しているのか、
どういう意味を含んでその言葉を選んだのか。
私には幸い4か月という時間がありました。
あとは、プロセスを信じることだと思います。」
目指す英語力までの道を、きちんと歩んでいる感覚を持とう
プロセスを信じる、とはつまり、
「自分の置かれた状況に身をゆだね、自分も周りも信頼する」
ということだと思います。
自分が目指すべきところに通じる道を
自分はきちんと歩んでいる感覚とも言えるでしょう。
このことは、英語学習でも同じことが言えると思います。
英語は数時間や数日の取り組みだけでは、
なかなか目に見える成果をすぐには実感できません。
英語が必要だと思っているにも関わらず、
英語学習をスタートできない、あるいは維持できないのは、
一人で英語を学習しても上達するかわからない不安や
時間投資に対するリターンを計れない不安が、
「自分ならできるはず」という向かいの天秤に対して、
大きくのしかかっているからではないでしょうか。
目指す英語力までのプロセスを信じ、歩むコツ
ここで、そのプロセスを信じるコツをお教えします。
①まずは英語の目標を小さく分解しよう
英語ができるようになりたい!という大きな目標を
まずは具体化することです。
そして具体化した目標を、
さらに小さく分解してみてください。
以下は一例です。:
英語の文法を理解したい➡現在形をマスターする、過去形をマスターするなど…
英語の語彙を増やしたい➡まずはご自身の語彙レベルの目処を付ける(英検やTOEICを目処にするといいと思います)、市販の参考書で1日10個毎日覚えるなど…
英語を聞き取れるようになりたい➡まずはご自身のレベルに最適なリスニング教材を探す、教材を毎日30分繰り返し聞く、など…
英語で自己紹介できるようになりたい➡まずは日本語で自己紹介文を整える、英語に訳す、英語で毎日暗唱する、など…
英語の発音を改善したい➡基本の発音を覚える、シャドイングを毎日30分する、など…
ところで、個人的には「英語をペラペラに話せるようになる」という大目標は、
日本人には不可能とは言いませんが、
特別な条件・環境下に無い限り、
ほとんどの人にとってはやや現実味にかける目標と考えています。
それよりも経営者として、
英語が片言でも、例え英語の文法が若干間違っていても、
「夢を、自身の言葉で、伝える」という事の方が
ビジネスにおいては重要視されます。
あなたと相手が心と心が通じ合う感覚を持つことの方が重要で、信頼を生みます。
それはシンプルな英語で十分実現可能な事です。
少し話がそれましたが、
目標を小さく分解してみて、
「これならできそう」
という感覚が出てきませんでしたか?
不安が小さくなったと感じるまで
小さく分解していきましょう。
プロセスを歩む一歩が踏み出しやすくなります。
②英語を学ぶ仲間を作ろう
そして、可能であれば、
英語学習を支えてくれるプロや、
同じように英語に取り組んでいる仲間を探してみてください。
SNSなどで英語の学習時間をオープンに共有している個人の方もいれば、
単発で開催されている、有料・無料の英語学習会などもあります。
ご自身の都合とフィーリングに有った形でプロや仲間を探してみてください。
英語コーチや一緒に英語を勉強する仲間がいると、
英語が分かるようになってきたかもしれない、
英語が少し楽しくなってきたかもしれない、
と思えるまでの数か月のプロセスを
信じられるものにしてくれます。
ぜひ参考にしてみてください。
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