今までの人生で最高と言える年齢はあなたにとっていつですか？
私なら今です。
今の自分が今まで生きてきた中で一番最高だなぁ
と思っています。
それに、
これからももっともっと最高になる
とも思っています。
『80代の今が最高と言える（川崎 淳与）』
を読み終わりました。
私の生きてきた人生の、
約2倍も先を生きられた女性が書かれたエッセイです。
残念ながら2020年にお亡くなりになられたそうです。
時々、自分の80歳の姿を想像することがあります。
近所の子供たちと白いピアノを囲み、
最愛のパートナーがいるかもしれないし、
もしかしたらいないかもしれない。
周りの人に生かされているから、
私の心は満たされていて、
大好きな祖母を感じられる家に暮らしています。
きっとそれで、
タイトルにあった「80歳」という数字に惹かれたのかな。
著者のお洒落なファッションにも吸い込まれました。
ギャラリーやフランスという、
今の自分と共通する言葉がいくつか本の中に潜んでいて、
「こんな生き方もあるんだよ」
と教えられているようでした。
私は、動けるときまで（今の想定では60歳くらい）、
日本とフランスを欲張りに往復する生活を
望んでいます。少なくとも年2回。
どちらの国にも自分の家を持ちながら。
ところが川崎 淳与（あつよ）さんは、
60歳から日本とフランスを往復されるようになったんだそうです。
精神的に自立したいからと、
リヨンに単身3か月滞在されたのが
73歳の時なのだそうです。
自分が持っていた枠をこえて、
今からコツコツ身体を整えていけば、
70歳でも往復できそうですね。
本の中には、たくさんの素敵な
考え方や言葉、姿が収められていたのですが、
中でも心に残ったのは、
ギャラリーを通じで出会うアーティストに対する真摯な言葉、
それから女性ならきっと誰でも一度は悩む、
子育てや結婚に関する言葉でした。
著者は、子育てをひと段落されてから、
自分の人生をどう生きるか、
何度も何度も悩まれたそうです。
人生の先行く人でも悩むのだから、
この今の年齢で悩みがいくつもあって当然のこと。
また、「恋愛は結婚後に夫となる人とする」という言葉。
私は恋愛を学生の時にしてしまったと思っていて、
恋愛にも結婚にもどちらにも後悔はしていないけど、
結婚後の恋愛もなかなか素敵そうと思いました。
もし私に娘がいたら、
この「恋愛は結婚後に夫となる人とする」という言葉は
娘に伝えたい言葉の一つかもしれないです。
私の子供は息子だけど、
それでも響くかしら。
恋愛をいつしろ、だなんて、
誰にも教わらないですもんね。
上の写真ではありませんが、
15年前に買ったというYoji Yamamotoのニットに
川崎さんが身を包んだ写真も
格好良かったです。
気に入ったものを買い、
できるだけ長く愛用するスタイルは素敵だなと思います。
少し背伸びして、
今まで手を伸ばしたことのないブランドのものを1着、
クローゼットに招いてみようかと思っています。
きっと一生の宝物の一つになるかもしれません。
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